元祖ブログ寿司・鎌倉店
実家がお寿司屋さんなもので。グルメ情報は一切ありません。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【展覧会】百聞は一見仏にしかず
2006年11月02日 (木) 02:39 | 編集
木喰の仏像
 東京国立博物館に行くといつも思うんですけど、ミーハー趣味になりがちなテーマを上手く料理するなあと感心します。そして伝えたいメッセージが明確。大きな展覧会は1、2個の目玉作品を見せて、ハイ終わりって感じが多くて、何が言いたいのかさっぱり分んない事も多いですが、ここはいつも大きな会場でしか出来ない催しの良さがきちんと味わえるので、外れが少ないのです。


RENREN氏の記事に触発されて行く事に決めたこの企画も大満足。その名も大変シンプルな「仏像」展です。
 
今回の展示、特徴の一つとして上げられるのは一木彫(いちぼくちょう)と呼ばれる一つのピースから掘り出された仏像のみを集めた点。

その工法の源流はインドまで遡る事ができるもので、日本以外の仏教国では時代と共に金属などに製造法が移って行くのですが、日本では、後に盛んになる寄せ木造も含めて、現在でも仏像と言えば木彫が主流というイメージがなんとなくあります。何故かと言えば、解説には古来日本人が万物(特に樹木)に対して感じてきた生命観が関係がるのではと書いてありました。

仏像が伝えられた当時も、あったのは木彫だけではなかったでしょうが、今回のテーマの一木彫を見る限り、一つの木(命)=一人の仏さまという感覚が、より日本人にピンと来たとしても無理ないな、と勝手に納得してしまうのは僕も日本人だからでしょうか。

確かに。不思議な程生々しいんですよ・・・。

八百万の神さま達に仏さま達が溶け込んで、御先祖さまがそのイメージを逃すまいと一生懸命ノミを振るっている様子が、CDの様に自分の遺伝子を通じて再生されているみたい。

乱暴に言っちゃうと「アレ?御先祖さま、俺とセンス一緒じゃん!その感じ、すっごくいいね。」って言う(笑)。

それくらい昔の人と感覚を共有できてしまうんです。
びっくりしませんか?

最初は中国から入ってきた技法そのままなんだけど、そのうち物足りなくなって、仏画とかそう言う二次元の資料を元に忠実に三次元化しちゃう奈良時代のオタク魂なんて実に萌えますし、宗教的な倦怠期を何度も乗り越えて生まれた円空や木喰なんて、今の美術界、デザイン界で言う所のまんまイラストレーターですよ。

今でも受け継がれている数々の日本人のオリジナリティ、創造力を、仏さま一体一体にお会いするごとに、「日本人で良かったなぁ」なんていちいち感じてしまうんです。

なるほど。みるらじゅんさんも「見仏」とは本当に良く言ったものです。贅沢にも会場にゴロゴロといらっしゃる国宝級の仏さまは、さながら中々お目にかかれない大物外タレミュージシャン。

しかし、当時の人と同じ様な信仰心を当然持ってるはずもない僕達が、外タレに熱視線を投げる古代人さながらにうっとりポカーンとしている。これはもう、仏さまのカリスマが、僕らの遺伝子CDを再生しているとしか思えません。

そんなギャラリーのお顔を、仏さま目線で眺めるのもまた一興ですので(笑)是非見に行って頂きたい。

言いたい事は一杯ありますが、とても表現できないんです。
本当にすごいから。

仏像のひみつ 仏像のひみつ
山本 勉 (2006/05/27)
朝日出版社
この商品の詳細を見る

会場で出典図録と一緒に買った一冊。今までに買った何冊かの仏像関係の本は、何か痒い所に手が届かない感覚がありましたが、この本は、一度ペラっと流し読みしただけで「買い」だと思いました。著者は東京国立博物館の元職員。この本の内容も、展覧会の度に僕が必ず立ち寄る無料の展示スペース「親と子のギャラリー」の展示を元にしたもの。なるほどー、解り易いはずだ!
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
Powered by . / Template by アフィリエイト情報ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。