元祖ブログ寿司・鎌倉店
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【個展】二日目、三日目
2007年12月29日 (土) 02:19 | 編集
shimanokoten おかげさまで、本年分の個展日程も無事終了しました。

前エントリーの続きのインタビュー記事は以下にありますが、休み前の急ぎの更新ですので、その他展示の詳細は新ブログでご報告したいと思います。

今後とも、よろしくおねがいします!




※告知※ 1月6日のレセプションは15時からの予定です。
また、レセプション終了後は別会場での新年会を予定していますので、会場は19時より早くクローズする事になります。携帯にお電話頂ければすぐに会場に戻れるようにしますが、ご来場のお時間が分かる場合はあらかじめメールなどでご連絡頂けると大変有難いです。


 
前回からのつづき】

未だにテーマが出ないって事ですけど、『共通一次試験』的にはどうなんですか?何をもって合格ライン?

S;もちろん色々考えました。アンケートをとって合格、不合格を決めるかとか、そう言うのは一通り考えたんだけど、イロモンになっちゃうし、結局は、タイトルに込めた意味ってのは別にそのまま中身に反映させなくてもいいじゃないかと開き直ってしまいました。

言いかえれば、自分が自分を『試験』するという事?

S;そう。今回は自分が納得できるかどうかって言うのが一番で、本当は良くないけど、お客さんに楽しんでもらうのは二の次。だから今回は催しとしてのハードルはあまり高くしてないです。時間もアイデアも無いですし。

これまでは、自分の満足を最優先にして絵を描くって事が極端に少なかったから、好きに描く事と言う非常に単純な事が出来ない体になってしまった。だから、「これは人が見て楽しいだろうか、面白いだろうか」って言う感覚ももちろん必要なんだけど、今回はあまり大きくないサイズの絵を時間が許す限り多く描くと言う形にして「納得できる絵が何枚描けるか」というのを目標にしています。それがテーマと言えばテーマになりますね。上手く行けば期間中も作品を増やして、それらを皆さんにどうやって楽しんでもらうのか、アイデアを出して具体的に試していきたいと思います。

わかりました。では次です。今回の作品は全て人の顔をモチーフにしていますけど、以前からも顔ばかり描いていますよね。どうしてですか?

S;う〜ん、なんでしょうかね。「子供は顔を描く事から絵を憶える」ってどこかで聞きましたから、本能的な興味かも知れないし、精神的に子供の域を出ていないと言うか、絵描きとして未熟だからなんでしょうね。

ただ素直に見て、顔と言うのは色んなものが詰まっている感じはします。人の目は微妙な感情すら一瞬で読み取ってしまいますから、普段は他人の顔なんてじっくり見なくて済みますけど、本気で覗き込むと軽くトリップしちゃうくらい可笑しな所が見えてきますからね。電車の中で見ず知らずの人が30分とか目の前に座り続けてると、僕なんかだんだんニヤニヤしてきてしまう(笑)。あと、モチーフとしても飽きない。物凄く描きづらくて悪戦苦闘しちゃう顔もあれば、始めて10分で「もう描く事がない」って言うくらいサラサラ描けちゃう顔もありますから。

以前はね、少なくとも自分で撮った写真を使ったりして、モデルさんと生で対峙して得た雰囲気を掴む事が大事だと考えていましたけど、最近はそういうこだわりも無くなってきて、人が撮ったスナップでも雑誌の商業的なカットでも、何かを感じて確実にキャンバスに定着できた時は、結果として絵も面白いと言ってもらえる事が多くなりました。いずれにしても、周りの人と一緒に「スゲー」って他人事みたいに感動できた時は、絵を描くって本当に楽しいなと思います。

そんな感じですから、今後の活動の原点になる個展を開くにあたって、まず何を描くべきかと考えたら、七年前もそうだったけど、やっぱりまた顔なのかなと思いました。それは絵描きとしてまだ最初の段階を出てないと言う事だと思うし、あの時描き切れなかった思いを完全燃焼させたかったからなんだと思います。

なるほど。ところで、筆を使わずに手で直に描いているのは何故なんですか?

S;最初はですね、画用紙にクレヨンと言うスタイルで始めたんです。普段の仕事がほとんどコンピュータを使った作業だから手を動かして描く事に飢えてたからだと思いますけど、七年前の個展の準備の時、とりあえず新宿の世界堂に画材を探しに行った訳です。でも、道具を選びながら「これを使ったらこんな絵になるんだろうな」って考えている時点で普段の仕事用の思考と何が違うんだと気付きまして、何も買わずに帰ったんですね。新しい分野を開拓したいのに結果を予測してたんじゃ意味無いじゃんと思って。それで、あえて家にあるもので描こうと決めて押し入れの中を漁ってたら、母親の字で僕の名前が書かれた古いクレヨンが出てきたので、「これだ!」と。それからしばらくは、クレヨンを鞄に忍ばせては方々で似顔絵を描いていましたね。丁度お花見シーズンで、色んな人と会うチャンスがありましたし。

そんな事を二ケ月くらい続けて、ある朝枕元のスケッチブックを開けると、一枚だけすごく面白いのが描いてあるんです。その日はたまたま酔ってて憶えてなかったんですけど、自分が描いたのは確か。でも何て言うか、絵に自分が出てない。これが自分にとってはすごく新鮮でいい絵だったんですね。自分で描いた絵に感動したのなんて生まれて初めてだったから嬉しくなっちゃって、次からは絶対シラフで描かなくちゃと思いましたよ(笑)。

ありがちな話ですけど、そう言う経験から「見たものを直感的に処理する事」が自分の絵のヒントなのかも知れないと感じて、描きたい時にすぐ描けるクレヨンはそれからも使い続けていました。もちろん今回の様にキャンバスに絵具を使うにあたってもそう言う意識があったので、絵具を混ぜたり筆を取ったりする時間も省いて、絵具をチューブから直接手にとって描くと言うスタイルになったんだと思います。

どうしても「直感的な処理」を意識してしまうのは、見たものを理解しようとしてじっくり考えてしまうと、描いている最中の動きも、出来上がった絵も必要以上に整理されてしまって、僕自身が新鮮な驚きを得られないからなんです。だから、正確には反射運動ではないんだけども、感覚が脳を経由せず、まだ体に残っているうちに絵に定着させるって言うイメージでずっとやっています。

いずれは訓練されて、段々とその辺の感覚のコントロールが出来るようになれば筆を使う余裕も出てくるのかもしれないですけど、絵描きとしてはまだ子供ですから、そういう意味でも手で描くって言うのは僕には相応なやり方なのかも知れないですね(笑)。

通常の展示の他に、お客さんに選んでもらった絵で構成した展示もありますけど、それにはどういう意味があるんでしょう?

S;今の所企画段階だし、描きかけの作品もまだ沢山ある状態なんで当日成功しているかはわかりませんが、まずテーマが無いし、僕の描き方だとモデルによって全然違う印象の絵が出来ますから展覧会が一つのテイストにならない、もしかしたら、お客さんもどう楽しんでいいのか分からないんじゃないかと思いました。だけど、ある程度の量さえ描けたら、面白いイメージが出来上がるんじゃないかと言う希望もあったんですね。

リアルな話でもフィクションでも、色んな人生を歩んでる人がいるからこそ、それぞれの背景に関心がわく、ある人にクローズアップしたくなるって言う事は、日常的にあると思います。今回もその延長で、ただの顔のかたまりの中からどの作品に見る人の意識が行くのか、と言うのに興味が出てきました。例えば、後付けのテーマで代表作を決めたり、幾つかのグループに分た時にどんな言葉が出てくるのかとか、そいういう心理を遊びながら、自分の作品にどんな可能性があるのか、どんな見方があるのかって言うのを探っていきたいと言うのはあります。

そう言う事を、できればお客さんと一緒に楽しめる様にしたいなと思って考えたんですけど、とにかく今は一枚でも多くいい絵を増やそうと思って頑張っている所です。

最後に今回の個展を通して何を伝えたいですか?

S;もう「よろしくお願いします」って言う事しか無いです(笑)。今回縁があってお会いしたお客さんには、これからの自分と作品をずっと見ていってもらいたいし、僕自身「見ていて良かったな」と思ってもらえるような絵描きになりたいですね。また、七年も間が空いてしまいましたから、今度はがっかりされないように、あまり間を空けずに次の新しい展開をお見せできればと思っています。

そこの所を「よろしくお願いします」と(笑)。

S;そうですね(笑)。つまりそれに尽きると思います。

分かりました。どうもありがとうございました。 【終り】
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コメント
この記事へのコメント
先日はお邪魔しました。
大変興味深い個展でした。家に飾りたいのもあったなぁ。ボクもお伺いした日のBLOGで書いてますのでよろしければご覧になってください。
ところで! 上の写真、チョー好きです。
先日も絵の前でおっしゃってましたね。
「こーやってるの!」
2008/01/08(火) 23:38 | URL | otoshimono #814sIPJ6[編集]
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